リン(P)

猫の「必須ミネラル」。DNAの成分。エネルギー代謝にも欠かせない。
植物性繊維の多いフードは、リンの利用性を低下させる。また、フードに含まれる「カルシウム」「マグネシウム」が多いと、リンの吸収率が悪くなる。
一方、肉類はリンの含量が多く、利用率も高い。しかしながら、リンの過剰摂取は腎臓病の進行を加速させると言われている。猫の腎機能が衰えている場合、キャットフードのリンの割合には注意が必要である。

主な働き:DNAの成分、体液のpH調整、エネルギー代謝
欠乏した場合:骨軟化症、貧血、筋萎縮
過剰摂取した場合:カルシウム不足、腎臓病の進行、ストルバイト尿石症のリスク増、副甲状腺機能亢進症
主な給源:肉類、魚類、卵、乳製品
体内で蓄積される場所:骨・歯(80%)、脳、筋肉、神経